Eヒブ・肺炎球菌・子宮頚がんワクチンについて | |||||||||||||||
定期予防接種にヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・子宮頸がん予防ワクチンが追加されました。
なお、接種票は、標準的な接種期間に至るまでに市町村から送付されます。 接種票がお手元にない場合には接種表をお取り寄せください。 世田谷区の場合:世田谷区保健所 感染症対策課 03-5432-2445 目黒区の場合:保健予防課 03-5722-9503 |
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ヒブワクチンについて | |||||||||||||||
ヒブワクチンの接種回数は、接種開始時期により異なります。ヒブによる細菌性髄膜炎は 生後6か月以降に増加するため、それまでに初回免疫を付ける3回の接種が 完了することが大切です。 接種間隔は27〜56日の間隔で2〜3回接種、その後7〜13か月後に追加摂取で完了。
ヒブワクチン接種に伴う副反応は、局所反応が中心で、接種部位の発赤、腫脹、硬結や 痛みなどが約半数に認められますが、2〜3日でほぼ消失します。 重い副反応として、ごく希にショック・アナフィラキシー様症状、けいれん、 血小板減少性紫斑病などの報告があります。 また、製造初期段階でウシの成分が使用されていますが、現在までそれに関連が疑われる TSE(伝染性海綿状脳症)などの報告はありません。 |
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小児用肺炎球菌ワクチンについて |
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生後6か月以降に、肺炎球菌による細菌性髄膜炎が増加します。その時期までに初回3回の接種を完了することが大切です。接種開始月齢によって接種回数が異なります。
小児用肺炎球菌ワクチンの国内臨床試験でみられた副反応は、接種局所の発赤、腫脹、硬結 および痛みのほか発熱が主な反応です。ヒブワクチンやポリオワクチンに比べ、頻度や程度も 強い印象があります。 海外の報告では、非常にまれに、ショック・アナフィラキシー様反応やけいれんの報告があります。 また、2013年10月28日〜2013年12月27日の2か月間に集積された副反応報告では、 Hibワクチンとの同時接種症例で3例の死亡が報告されていますが、いずれも因果関係は 評価不能と判定されています。 当院では肺炎球菌ワクチンの単独接種を行っています。 |
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子宮頚がん予防ワクチン | |||||||||||||||
標準接種年齢は中学1年生に相当する女子です。 使用するワクチンには2種類あり、2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)です。接種回数は同じ3回です。1回目と2回目の接種間隔がサーバリックスが1か月であるのに、ガーダシルでは2か月あける必要があります。3回目はともに2回目接種から6か月の間隔で接種します。従来の2価ワクチンに、ヒトパピローマウイルスの6型と11型の感染予防が可能となったのが4価ワクチンです。 当クリニックでは、とくに希望がなけれ4価ワクチンのガーダシルででおこないます。 副反応については、注射局所の反応(発赤、腫脹、硬結および痛み)、とりわけ痛みは、ほぼ100%で、接種時から数日間継続することもあります。 重篤な副反応として、まれにショック・アナフィラキシー様症状を含むアレルギー反応などがあります。2013年3月に発表された厚生労働省の専門家会議の報告では、子宮頚がん予防ワクチン「サーバリックス」を2012年までの3年間に接種した延べ684万4,000人のうち、その0.014%にあたる、984人に副作用があったことが報告され、重篤なケース(原則入院必要)も88件で、その中には、死亡例(心室頻拍発作の持病があり、ワクチン接種と死亡との因果関係は不明)も1件含まれている。 また、接種時に痛みや不安のためと思われる血管迷走神経反射として失神することもあります。そのため接種時から30分程度は座った状態で、立ち上がらないように注意する必要があります。 |